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先輩医師の声(渡辺 学 医師)

先輩医師の声

循環器内科
渡辺 学医師WATANABE MANABU

「手術しかできない」ことへの不安から
40代半ばで一般診療の道へ

実家が一つ隣りの駅で、子どもの頃から鎗田病院のことはよく知っていました。祖母も40年ぐらい前、当院に入院していたんですよ。入院するような大きな病気をしたら鎗田さん、困ったときの鎗田病院という感じで、地元にある一番有名な老舗の病院…野球でいうと巨人みたいな存在でした(笑)。ですから、当院には昔から親しみがありました。
私は小児の心臓外科医として長く手術に携わってきましたが、診断も術後のフォローも小児科医の仕事。自分が担当するのは手術だけという非常に特殊な世界で、それはそれで楽なんですが、年をとって手術ができなくなったらどうなるのかという不安がありました。血圧の測り方もわからず、周囲にお膳立てしてもらって、ただ手術をしているだけ。
50歳に近づき視力も衰え、細かい手技が以前のように上手く出来なくなってきて、将来に対する漠然とした不安を覚え、まだ体が動くうちにと思い、一般診療にキャリアチェンジすることにしました。 地元の千葉へ帰り、紹介会社に探してもらって、四街道徳洲会病院へ入職しました。そして週1回、この鎗田病院に非常勤で勤務することになったんです。

父親の病気と看取りがきっかけで、非常勤から常勤に

徳洲会と鎗田で内科医としての勉強をさせていただき、1年半ほど経ってからでしょうか、院長の鎗田先生に「うちに来ないか」というお話をいただいて。徳洲会にも恩義があったのでお断りしたのですが、そうこうするうちに、父が脳出血を起こして半身麻痺になったんです。徳洲会に入院し、私が主治医になりましたが、麻痺した父を診るのも正直つらく、年取った母に毎日四街道まで通ってもらうのも忍びなく思っていました。そんな話をしたら鎗田先生が、「うちでお父さんを引き取りましょう」と即決してくれたんです。結局父は亡くなりましたが、最期は本当に良くしていただいて、亡くなったとき、夜中なのに鎗田先生も駆けつけてくださいました。これはもう、鎗田病院にお世話になるしかないと心に決めて、2017年4月から常勤で勤務させていただいています。こんな私でも受け入れてくれて、本当にありがたいと思っています。

フレンドリーかつ、地元への貢献意識が高いスタッフ

鎗田病院に来て思ったのは、スタッフの人間関係がすごくフランクだな、ということです。みな話しやすく、常勤・非常勤に関係なく、医師や看護師、コメディカルなどの職種も関係なく、ちょっと立ち話みたいな感覚で相談することができます。そして、相談するとすぐに動いてくれるフットワークの軽さがあります。地元出身のスタッフが多いので、ただお金を稼ぎに来ているわけじゃなく、働きながら地元に貢献して、共同体の中で役割を果たしていきたいという意識を持っている人が多いと思います。ここは大学病院ではなく、研究機関でもありません。一般病院には一般病院の役割があります。患者さんはなんとなく調子が悪い、という理由で病院へ来られます。患者さんは専門家ではないので、「心不全だと思います」「肺がんみたいです」なんて自分で判断できません。それに対して、自分の専門分野じゃないから診ません、という態度で拒否するのではなく、専門ではなくてもいろんな角度から調べたり、患者さんに話を聞いたりする中から信頼していただき、必要な医療を提供する。一般病院に求められる医療とは、そういうものだと思います。

自然に恵まれ暮らしやすい地元・千葉県の魅力

4歳のときから千葉で暮らしているせいか、ここは自分にとって非常に住みやすい環境です。豊かな自然に恵まれて、気候も温暖。夜になると星もよく見えます。用があるときは東京にもすぐに行けるので、仕事をするにも生活するにも、すごくいい環境です。

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